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内臓のおしごと①胆のう(胆汁) [手術]

自分の罹患した病気についての勉強もさることながら
膵頭十二指腸切除術という手術をうけるにあたり
はじめてずっと連れ合ってきた空気のような存在…
内臓に目を向けたのは私だけではあるまい。

かろうじて意識&ふんわり理解していたのは
心臓、肝臓(酒由来)、胃、肺、腸ぐらい。

膵臓?→お酒飲みすぎで自分を溶かすことあるって聞いた!
胆のう?→石ができるとこよね?
胆汁?→熊の胆汁ジュースはお土産で飲んだことあるよ。
十二指腸?→びろーんて広げたら指十二本分のサイズでしょ?で?
聞いたことはあるけどなにそれ美味しいの?レベルな知識。

なのにいきなり切りますか。
手術の説明と一緒に各内臓の働きを教えていただきながら、
先生それ切って捨てても大丈夫なのですかヽ(;´Д`)ノと焦るも時すでに遅し。
しかも術後は胆管狭窄でPTCDというおまけつき。胆管ってなに?

そんなこんなな紆余曲折をのりこえて
今はなき内臓に思いをはせながら、
なぜ食べ物に注意が必要かもちょっと意識できるまでに進歩。
これはこれでひとつの収穫かしら。


さてさて、カンタンに胆のうと胆汁について。

→肝臓で分泌された胆汁は胆のうにいったん貯蓄され濃縮される。
→濃縮胆汁が十二指腸で膵液と合わさり、膵液の中の消化酵素を活発に!
→脂肪やタンパク質をしっかり分解!さらには脂肪酸を吸収しやすい形状に変化!
→それらを腸から吸収。ついでに残った?胆汁も腸から回収して肝臓へ!
→はじめに戻る。

という感じで、胆のうは胆汁の貯蔵庫だった模様。
胆汁が肝臓でつくられるというのも初耳ではあったけれど、
胆汁が牛乳なら、胆のうで貯蓄された濃縮胆汁は栄養豊富なチーズみたいな。

閑話休題。

なので貯蔵庫のなくなった胆汁は薄いままさらさら垂れ流されて
膵液と合わさる(十二指腸もないけどここでは割愛)ため、
脂肪の分解が追いつかないことも多くなる。
ゆえに脂質を控えたほうがよいということらしい。らじゃ。


でも人間の適応能力もあなどるなかれ。
肝臓(胆汁)、胆のう、膵臓(膵液)の三人でしごとをしていたのに
いきなり胆のう脱走。
なんなら膵臓も(切除により)ちょい能率ダウン。
肝臓「きーてねーよ!こっちもいまチューブささって大変なんですけど」
とかなんとか。愚痴っているかは知らないけれど。

そんな状況で最初はオロオロしていた肝臓、膵臓も
時がたつにつれ二人でしごとする状況になれてくるらしい。
「胆のうはもう二度と戻ってこない、後ろは振り返らず二人でがんばろうな!」(遠い目)
という感じかしら。消化具合がマシになるということなのかしら。ほんとうかしら。

ちなみに昨夜、スタミナつけなあかんやろーと友達と焼き肉へ。
禁断の脂身たっぷりのロースやバラ肉を食べてみた。
今日はいつもより元気に起きることができた!
だけど見事にお腹が痛いし、ゆるゆる。トイレの住人二十一面相。
まだあれだけの脂質は時期尚早のようでした。まる。

中外製薬HPの胆のうのおはなし
http://chugai-pharm.info/hc/ss/medicine/karada/karada010.html
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サリー

私は小腸1メートル切除で、切除直後は、下痢が1ヶ月毎日続いたり
排便回数も毎食後+αだったりで、ほんと内臓を切除すると
いろいろ不都合あるよな・・・って思っていたんですけど、
ほんと人体の適応能力ってすごいのか、5年経った今は、
1ヶ月に数回ほど下痢はするけど、排便回数も1,2回ぐらいに落ち着き
栄養吸収も悪くなると言われていたけれど、術後8キロほどダウンした体重は
5年で5キロ、回復し、このまま進むと、術前よりも増えるのかも・・・という
レベルになってきました。

肝胆膵って、私はかかっていないんですけど、初めて大学病院で
とういう呼び名があることを知りました。
肝胆膵の働きって、今までほとんど知らなくて、
肝臓がアルコール分解とか解毒ってイメージしかなかったけれど、
myuさんの説明を読んで
消化の裏方のお仕事してたんだなあ。。。ってしみじみです。

myuさん、文才あると思います。
是非是非、闘病記応募の件、考えてみてくださいね。(笑)
by サリー (2013-06-16 14:55) 

ゆーこ

初めましてです。
今年の4月初旬、私の大切な人が十二指腸癌との告知を受け、myuさんと同じ手術を受けました。
先生や看護師さんの御世話のおかげで、退院もし、現在は自宅療養中でts-1内服開始になりました。副作用が少しでも出ないことを祈る毎日です。
まさに青天の霹靂とはこの事かと、現実を受け入れられないまま今に至っており、悲しいんだか憎たらしいんだか不穏な思いばかりでした。
(一番辛いのは、彼自信なのにです。)

今の私の心が平穏でいられるのは、myuさんのおかげだと、心から感謝しています。ありがとうございます。

彼の闘病の力になること間違いなしです。ブログに目を通してもらえるようすすめてみようと思います。

myuさんもご無理なさいませんように。
皆さんが素敵な毎日を過ごせますように。
これからも宜しくお願い致します。
by ゆーこ (2013-06-16 17:38) 

アケビ

私も自分が外科に回され手術が予定されたことを知る時にも内蔵の何がどんな仕事をしてるかなんて理解していませんでしたね~
私の最初の入院はもう15年以上前なので昔話のような遠い記憶ですが膵臓に異常が見つかったと言われても膵臓がどこにあって何してるのか知らなかったですからねぇ・・・

私の手術でも膵臓尾部の切除と同時に胆嚢、ひ臓を摘出されています。
当時の説明では胆嚢、ひ臓どちらも大した仕事してないから取ってもさほど困らないだろうということでした。
実際膵臓が約半分になったことで糖尿病にはなりましたが胆嚢、ひ臓がなくなったことでの病気は今のところありません。

膵臓手術後5年にあと少しの頃に肝臓に再発が見つかりその後数回繰り返したので肝臓は三回切ってるのですが大きさは普通サイズに戻っています。人間の体ってすごいですよねぇ~
肝臓に関しては同じ場所を何回もは切れないらしく、再発腫瘍も場をわきまえているようで(笑)場所が重複することがなかったのも良かったのだろうと思っていますが今後はちょっと難しくなりそうです。

今日は予定を変更して焼肉デイにしまして家族4人でけっこうな量のお肉をもりもりいただきましたよ!お腹も特に問題はないです^^
by アケビ (2013-06-17 01:27) 

myu

サリーさん
下痢が毎日…それは本当にしんどかったでしょうね。
術後すぐの不具合や体調不良…
もうこのまま直らないんじゃないだろうかと思ってしまいますよね。

私も肝臓=アルコール分解の機能一本だと思ってました。^^;
ざっくり付け焼き刃の知識ですが、説明が伝わってよかったです。
お褒めの言葉ありがとうございます。
目指せ賞金50万円!ですね。笑

サリーさんブログでコメントいただいたように
病気を知ってもらうという意味で応募するのもよいかもしれないと
思っています。そんなたくさん書けるか心配ですが…
ちょっと整理してみますね!
by myu (2013-06-17 01:43) 

myu

ゆーこさん
はじめまして。私もゆーこさん同様、ほかの方の闘病記を目安&目標に
たくさん勇気をいただき、今日ものほほんと過ごせています。
ゆーこさんの心の平穏に少しでもお役に立てているのはとても嬉しいです。
コメントありがとうございます。

私も父母兄とそれぞれ違う時期ですがみな癌で闘病していたころ
辛い闘病生活を送っているのだと考えるだけで
とてもつらくて、毎日のように泣いていました。
ゆーこさんが
彼のことがとても心配で悲しくなる気持ち、お察しします。
でもできるだけ笑ってナチュラルキラー細胞で
免疫力アップをオススメします。と、言うのはカンタンですが。
隣で笑っていてくれる人がいるだけで救われることもあります。

それでも気持ちが沈んでしまうこともあるかと思います。
そんな時は無理せずに。心労にはくれぐれもご注意くださいね。
彼自身も副作用も少なく、
たくさん笑って過ごせるようお祈りしています。

ほかの方の闘病ブログもぜひ参考になさってくださいね。
by myu (2013-06-17 02:17) 

myu

アケビさん
専門的な道に進まない限り用のない知識だったりしますよね^^;
中学か高校あたりの生物の授業で習ったかもですが。
膵臓尾部でひ臓はわかりますが胆のうも切除だったのですか。
(ひ臓もなかなか大切な働きをしていますよね)

不要な臓器は盲腸ぐらいだと思っていましたが。
なくても困らないと言うより、
なんとかやっていけるが正解でしょうか。
肝臓が元のサイズに戻るという事実も驚きです。

胃は少しでも残っていたら普通サイズに戻るとは
聞いたことがありますが。

さらに同じ場所を切除できないのに
同じ場所に再発しなかったのはらっきーですよね。
一日も早く新しい治療薬が認可されることを祈るばかりです。

進行が遅い分、再発や転移の発見も
アケビさんのようにのちのち見つかることもあるようですね。
私もいまは大丈夫ですが診断がG2だっただけに再発や転移に備え
もっときちんと知識をつけようと思います!

その前にお肉をもりもり食べて笑って
体力と免疫力もあげておかなければです。
by myu (2013-06-17 02:34) 

失礼ながら、クスクス読みました(*^_^*)

いえいえ、とっても勉強になったのですよ!
でも、文才あり!
あああ、くちこ、もっと推敲して応募するべきでした。
恐るべし、ライバル群!!!
いつも詰めが甘いくちこです。
最近、揚げ物(天ぷら、フライ、唐揚げ)数個は大丈夫みたいです。
くちこ的に一番やっかいなのは、洋菓子ですね。
先ず、気分が悪くなり、嘔気、冷汗、下痢と進みます。
体力は明らかに低下していて疲れやすいけれど、日常生活には支障ないレベルになりました。
体調には波があり、今は不眠の波が来ています。
医長が処方した、抗不安薬が奏功します。
by 失礼ながら、クスクス読みました(*^_^*) (2013-06-18 19:54) 

myu

くちこさん
サリーさんにも褒めていただきましたが。
ありがとうございます。\(//∇//)\
文章を書くのが私の仕事なので…とても嬉しいです。
が、これでいっぱいいっぱいです。滝汗
というか、くちこさんもう応募されたのですね!すごい行動力!

洋菓子はなかなかハードル高そうですね。
くちこさん、まだ術後日も浅いので気をつけてくださいね。

体調の波は同じくです。
私は日中もぐぅぐぅ寝てしまうほど疲れがでやすいですが。
10日ほど前から急に食事量も増えたので
これから徐々に回復していくかなぁと期待しています。
術後4ヶ月半です。

ある日気がついたら、あら、私疲れてない。
ぐっすり眠れてる。
そんな状況になっているのでしょうね。^^
by myu (2013-06-19 02:58) 

かな

はじめまして。私はmyuさんと1日違い2/7に手術しました。余りにも順調に回復している自分が怖くて手術名で検索したらこちらのブログにきました。
入院長かったんですね。ご家族も大変でしたね。私はドレーン付きで退院は2/25、そのドレーンは5/2に取れました。私も初めは体力低下とトイレが心配で家から出られなかったけれど、4月下旬には落ち着き袋を腰にぶら下げて潮干狩りに行き、自営の仕事にぼちぼち顔だしています。5月は夫と2泊3日の旅行、温泉再デビュー、水芭蕉をぜひ見たいと次男と尾瀬へ。19キロ歩きました。体力の源は食べる事です。お互い自分の細胞を信じがんばりましょう。
by かな (2013-06-19 20:21) 

myu

かなさん
コメントありがとうございます。
退院、すごく早かったのですね!
ドレーン付きとは逆に日常生活が大変だったでしょうね。
私は術後の胆管狭窄で入院が長引きましたが
それ以外は、かなさんと同様に順調に回復。
入院中に仕事もしていたぐらいです。

術前は当たり前だったお出かけやレジャーが
術後は一大イベントになりますよね。
初回はまさに、かなさんの言うデビュー。笑

もりもり食べて笑って、楽しく過ごしましょうね。
by myu (2013-06-20 12:13) 

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