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まるっと1周年! [手術]

昨年の今日、2月6日は私が生まれ変わった日。

蛇が脱皮するようにするっとひと皮むけたら
立派なしまうまになっていた。
だから今日はゼブラ記念日。(微妙にぱくり)
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人間のからだってほんとによくできている
医学のちからってほんとにすばらしい。
過信は禁物だけど、
内臓をいくつか失ったけど元気に生きている。

神がつくったものに手を加えるなんて
どこまでも業の深い…だって人間だもの。(微妙にぱくり)
私たちはある意味、
外科医の作品といっても過言ではない。
※1番最後に現在のおなかの写真あるので注意!

なーんてことも思いつつ。
あの日をしみじみ思い出してたりする。

その様子は過去ブログにもあるけれど
http://amy-t.blog.so-net.ne.jp/2013-05-06

どちらかというと未知の扉(オペ室の)への好奇心が強くて
緊張も心配もなかったのだけれど。

じつはあの日、自分の心配どころではなく
ままんが心配でぎりぎりまで焦りまくっていた。

(回想)
ままんから早朝7時に今から病院へ向かうと連絡があったものの…
あまりにも早いので8時30分まえでよいと伝える。
  ↓
そのうち友人登場でわいわい写真撮影。
  ↓
7時30分ごろ念のため母に電話するも出ない…。繰り返すこと数回
  ↓
8時すぎにようやくつながる…。うっかりしていてまだ家にいるとか。w
しかもタクシー会社に電話してもつながらない。雨でタクシー混雑模様。
  ↓
何度もタクシー会社にかけるもやはりつながらない…。
手術の時間はこくこくと近づいてくる。焦る。
  ↓
そのうち別の友人も到着。
友人の法人契約経由でタクシーようやく手配。
しかし迎えに行くのは8時30分はすぎるとのこと。
  ↓
9時になりタイムアウト!
ひとまずみんなでエレベーターに乗って2階の手術室へ。
もはやままんが心配すぎるが仕方ない!
  ↓
手術室の前でばいば〜い!ままんよろしくね!
とかなんとかしてたら
満杯のエレベーターから出てくる人におされて…
するっとままんが出てきた!?!?
本来ならそのまま病室のある7階まで行くところが。
あまりのミラクルに爆笑。

緊張と緩和とはまさにこのことで。

もう少し中までみなさん入ってくださってよいですよと
看護師さんにうながされ手術室の前扉のところまでいくと
K先生が颯爽と現れたっ!のではなく
「ちょっと遅れちゃった」と小走りで登場。
さらにリラックス度アップでいざ出陣。

ハプニングっていつまでも心に残るよね。笑

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手術前 術後たぶん約半年 現在 のお腹の様子。
くびれができています。いや、そこじゃない!

ちなみにうっすらではあるけれど…ぎゃらんどぅは継続中。ヽ(;´Д`)ノ
ドレーンのところの毛はなくなりましたっ!その報告はいらん!

術後の謎の痛み [手術]

ひさびさに思い出したネタ。

術後数日たったある日
ふと左脇腹とおへその中間あたりの
へんな痛みに気がついた。
たしか打ち身のような痛みだった気が。

切腹は中央だし、内臓切除は左側関係ないし
PTCDチューブも肝臓も右側だし。
なにこれ…とちょっと不安に思いK先生に質問してみたら…。

うーんとちょっと首をかしげつつ。
「手術中、開腹部分を器械で広げるのでその痛みでしょう」
とのこと。へぇ〜!へぇ〜!へぇ〜!

確かに何時間も腹部を広げての手術には器械が必要だよね。
と思うと同時に
妄想したのが切腹部分を先生方の手で広げているところ。

医師A「B先生、そこもうちょっと広げてください」
医師B「A先生、ちょっと待って、手がしびれてきたから一回放していい?」
医師A「B先生あと少しだからがんばって!
    あ、左手で内臓が見えないのでちょい上にしてください」

とかなんとか。
密かに、ひとりそんなことを妄想しながら
くくくっと笑っては、
傷口に響くダメージに“うっふ”となっていたなぁ。(遠い目)

内臓のおしごと②胃(幽門) [手術]

昨日、2号りんごちゃんとのおしゃべりアフター。
そうそうと思った話から内臓のおしごとをぐぐってみた。
今回は幽門。

私は膵頭十二指腸切除術で幽門も一緒に切除。

で、現在…
最近、人並みに量が食べられるようになったので
体重&体力回復にと外食時はがんばって食べる。
家ごはんだと食べない量をだらだら食べる。
人といるから食欲も増すのでやっぱり食べる。

すると1時間もたたずにお腹が痛くなる。
ガスがたまったようなきゅーっとした痛み。
しかも胃の中ではなくあきらかに腸。

もちろん…その場で出すわけにはいかない。
たまる。きゅー。出さない。たまる。きゅー。
ぁあ、リフレインが止まらない。

タイミングを見ながらトイレにいくも…
息抜きならぬガス抜きか¥(//∇//)¥
お腹をくだしたりしてるわけでもなく
相変わらずガスが発生し続けている感じ。
しかもお腹はぱんぱんだけど胃はからに近い感覚。

普通なら食べると胃→十二指腸→腸の流れだけれど
幽門や十二指腸を切除したから
胃からダイレクトに腸に流れ込んでるよね!だよねー!と
2号りんごちゃんと和気藹々と意気投合。


そのときの私の想像は、
胃の出口(幽門)は普通、少し持ち上がっているので
手前にちょっと食物がたまる部分があり、
たまっている間に消化促進。

でも幽門切除でだらんとなって“たまる”部分がなくなり、
しかも十二指腸もないので消化しきれないまま腸へ。
腸で炭水化物あたりからガスが発生しているのかも…とかなんとか。


はい、微妙に違った。幽門の役割。
“たまり”をつくるためにあるのではなく、正解は幽門=蛇口。


食べたものが
胃の中でゆっくりと数時間かけて粥状にされる間、
幽門はしっかり閉じているらしい。
粥状になったらちょろちょろと十二指腸へ送り出し
そこで本格的に消化、そして腸でダメおし消化&吸収。へぇー。
まさに蛇口のおしごとこなしてる。


そしてここからは私の妄想50%ぐらいプラス。

蛇口をとっぱらっちゃったとはいえ、
胃そのものはほとんどあるので
食べるスピードやものによって
全粥〜3分粥くらいまでは消化されているはず。

ゆえに家にいるときはそんなに量を食べないため
消化未消化分あわせて流れていくので
腸がぱんぱんになることはない。

でも外だと食べ過ぎる。
ただでさえ腸へダイレクトに流れる食べ物が
次々と胃に入って消化不良のままぎゅうぎゅう押され。
腸で満員御礼。がんばって消化する過程でガスがぞくぞく発生。
きゅーっ。とまぁこんな感じかしら。

胃切除によるダンピング症状(詳細は割愛)
というのもあるらしいけど、そこまではいかないかな?

腸内環境にも原因はあるかとは思うのだけれども。
それはまた別のお話。

今回は、胃の出口に蛇口がついていたことが
わかっただけでも、もうけも…ん?


画像は拾いものだけどパロディ蛇口。
普通食べ過ぎた胃はこんな状況になるんだろうね。くすくす。

蛇口1.jpg蛇口2.jpg



中外製薬 胃のおはなし
http://chugai-pharm.info/hc/ss/medicine/karada/karada013.html

もうすぐ術後6ヶ月 [手術]

旅日記がまだアップできていませんが。
ようやく術後6ヶ月。もう?まだ?

膵頭十二指腸切除って再建する臓器も多くて
消化器系の中ではかなり難しい手術のひとつだとのふれこみでしたが。
名医のおかげ&人間の治癒能力により

いまや…術前&術後にあんなにナーバスな気持ちに
なっていたのがうそのような毎日。ヽ(´ー`)ノ
(夏風邪かな?謎の微熱が一週間ほど続いているのと
 汗による腕の湿疹が出たり治ったりの数週間はおいといて)

あるべきものが“ない”からだなので
術前とまったく同じとはいかないまでも。


具合の悪い日やしんどい日は多いけれど
(これは夏の暑さのせいだと思う)
おおむね元気!というか元気な日は元気すぎ!

また体重が減って53kgになってしまったけれど
(これも夏の暑さのせい^^;)
人と一緒だともりもり食べられるので。
夏バテしそうになったら友達とランチか夜ご飯に行けば解決。

現に旅行のときは1号アイちゃんと一緒だったので
すべて半量とはいえ3食きちんと3日間食べた結果、
2kg近くふえたしね♪

ゆえに昨日も今日もお友達とランチ&夜ご飯で体力キープ。

今日なんて禁断の中華ランチで
マーボー豆腐を半分以上食べてみた。
ものすごくお腹いっぱい&すぐにお腹が痛くなったけど。
オイルかな?刺激がつよすぎたか?

昨夜は親友と飲茶な夜ご飯で、ひさびさあるこほる。
紹興酒サングリアなるものを半分ほど。氷入りなので薄めながら
でもやっぱり怖くて量は飲めないし、途中から頭が痛くなってきたり。
めっきり弱くなってしまった。

暑いからビールをぐびぐびなんてもはや無理!
いえ、その前にビールが好きではなかったわ。おほほ。

おうちでの飲み物は常温が基本だけど、こうも暑いと氷入り。
しゅわっとしたい日はビールではなく
ガス入りミネラルウォーターで目にも涼を。

2号りんごちゃんから先日もらった生姜茶もしゅわっといただきます♪

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術後⑧普通食期5 4/1~4/10 〈膵頭十二指腸切除+PTCD〉 [手術]

まだ入院しとったんかい!!と言われるのも、
また退院はガセでした!と言うのにも飽きてきた。
さぁすっきり胆管開通で退院だぜー!と期待値をあげながら。
宿題を胸にかかえて…みなさま、お待たせしましたついに退院です。

★4/1 術後54日目(PTCD後41日目)
耐久性アップの胆管から一夜明け、
昼ごろから脇漏れもぴたっととまって大喜び♪

★4/2 術後55日目(PTCD後42日目)
脇漏れもとまったことだしと、
胆管チューブからのドレーンをはずしてクランプ♪
K先生が処置…日記によると…先生のガーゼをとる手つきが怪しすぎ
不器用か!と心の中でつっこみを入れていた模様。
そういえば以前も同じような心のつっこみが。
手術の手ワザとは別ものなのね…外科医をつかまえて…K先生ごめんなさい。
でもそのギャップがまた、たまらなかったりする。笑

★4/3 術後56日目(PTCD後43日目) 外出!
おつーじは、もりもり快腸!
胆汁は体内に流れているはずなのに、おつーじは白…の謎。
遅れて色がついてくるらしい。
ひさびさ外出でリフレッシュ。まだかなまだかな〜退院、まだかな〜。

★4/4 術後57日目(PTCD後44日目) 外泊!のつもりが出戻り
相部屋2号りんごちゃん退院!おめでとうだけど、ちょっと寂しい。
そして私は外泊♪したはいいけれど…家に帰って夕方ごろ…
まさかのちょびっと脇漏れ…。ぇえええええええ!
最初はこのままやり過ごそうと思ったけれど…
どんどん脇漏れの量が増えてきたので夜になってびびって病院に出戻り。
いたちごっこな胆管にあいそがつきて、
ついにチューブ埋め込みのまま退院の刑に!しくしく。

★4/5 術後58日目(PTCD後45日目)
昨夜の脇漏れ再開でしょんぼり。笑うしかない感じ。
そしておつーじでない。最近、でたりでなかったり。
相部屋1号アイちゃんが訪ねてくれて、楽しくおしゃべり。
下界が恋しい。2号りんごちゃんもいないし、早く退院したい!

★4/6 術後59日目(PTCD後46日目/処置10回目)
ついに朝からチューブの埋め込み処置。
どんな処置かしら〜と、じつはちょっとわくわく。
しっかり観察しようと意気込んでレントゲンテレビ室へ。
メスで切ってチューブを埋め込むので
まぁまぁ痛いらしく、眠くなるお薬をいれてもらったら…
がんばってくださっている先生がたを前に、案の定ぐーすか。
目覚めて開口一番、せっかくの処置を見学できずザンネン!という結果に。
処置後は縫い口がズキズキ痛くて、一日中ぐったり寝てた。

★4/7 術後60日目(PTCD後47日目)
外出してもよいといわれたけど、
縫い口が痛くてしんどいし、
雨もふっているのでおとなしくしてた。
まだ胆汁が漏れた胸のあたりの痛みはおさまらない。
※退院後も数週間続いた。

★4/8 術後61日目(PTCD後48日目) 外出
ついにもうすぐ退院!うきうき外出しておうちでほっこり。
とくにトピックスはなし!

★4/9 術後62日目(PTCD後49日目)
朝の話で明日、採血のち明後日あたり退院調整とか!やたー。
と喜んでいたら、看護士Yさんがきて先生曰く
「血液検査もたぶん大丈夫でしょう。myuさんも退院したがってるし明日でよいよ」とのこと。
ぉお、まじですか!めちゃ嬉しいけれど、なぜかちょっと不安で躊躇。
そういえば、退院していったみなさんもそんな感じのこと言ってた。
なるほど、この不安感かぁ。でもやっぱり退院は嬉しい♪

★4/10 術後63日目(PTCD後50日目)退院
胆管狭窄で入院した人のようになっていたけれど無事退院!
看護士MさんにここはK先生部屋で
myuさんはK先生狂だからね〜と言われるくらい
全幅の信頼をおいていた先生がたも看護士さんも補助士さんも、
お掃除の方も、入院仲間も楽しい人ばかりで恵まれた入院ライフ。
みなさんほんとにありがとう!
入院も悪くない。いやいや、できればもうしたくないけど。
チューブを抜くのに入院が必要とか必要でないとか。
それはまた別のお話。


追記:
結局66日間の入院で、3月(みつき)にまたがってしまい。
退院時は2ヶ月分の入院費請求がやってきた。
金額をみて思わず「ぐふっ」と声がでて経理の方に笑われてしまった。
そんな金額。
健康保険はもちろんだけど、医療保険も入っていて助かった。

備えあれば憂いなし。保険は大事ですね。Fin

術後⑦普通食期4 3/24~3/31 〈膵頭十二指腸切除+PTCD〉 [手術]

このころになると、もはや病室の主な私。
たぶん20人ぐらいの同室さんが退院していったと思う。
入院が長すぎて、いちいちしょんぼりしてる時期。
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そしてのちにK先生に指導医になれるね!といわしめたほど(笑)
PTCDの手順も手技もだいたい把握。こちらも常連の滝汗。
最終的にはいじりすぎて発熱しなくなったというおまけつき、
レベルアップしたかったのは太さなのにまさかの耐久性アップ。


★3/24 術後46日目(PTCD後33日目)
元相部屋アイさんが訪ねてきてくれたので外出。
ランチでちらし寿司!初外食だったけどやっぱり量は食べられない…。
沈丁花の香りに春を感じながら、街を少しだけうろうろのんびり曜日。
疲れたのでぐっすり眠れるかと思ったけど疲れすぎて逆に眠れず。

★3/25 術後47日目(PTCD後34日目)
何回目かの今週退院宣言(自主的)もあっさり破れしょんぼり。
このころの唯一の楽しみは毎日、
こっそりとかっぱえびせんを5~6本食べること。
血糖値と油分が恐くて、こどもか!な可愛い食べ方に。w

★3/26 術後48日目(PTCD後35日目/処置8回目)
今日はついにチューブが抜ける!と思ったら…
太いのからひとまわり細いチューブに入れ替えの処置。
ゆえにチューブとお肉の間にすき間があき再び胆汁どぼどぼ。しくしく。
今回はガーゼではなく、ストーマのときに使うパウチを使ってみることに。
からだの凹凸のせいですぐに液漏れ。。。3回目でやっと定着。

★3/27 術後49日目(PTCD後36日目)
胆管いじったので例によってプチ発熱のちぐったり。
脇漏れパックは夜中によれ&漏れて翌朝には撤収!
ドレーン装着!はぁ。

★3/28 術後50日目(PTCD後37日目)
胆汁漏れの胸から背中は相変わらずの激痛でうずく、うずく。
脇漏れはとまったと思ったらまたどぼどぼでてくるし。
看護士さんの手をわずらわせるのが申し訳ないというと
ある看護士さんが。私たちがなんぼでもするから大丈夫!
がまんしないで。と、いろいろ工夫してくれた。
うるっときたわ。看護士さんカッコよすぎる!

★3/29 術後51日目(PTCD後38日目)
特にかわりなく。ちなみに体重は術後マイナス8kg。
今日かと思ってたPTCDの処置が明日の間違いで、しょんぼり。
しかし明日、ついにぬける。やたーーー!

★3/30 術後52日目(PTCD後39日目/処置9回目)
と思ったら…まだ胆管が開通しきっていない模様。
というか開通しかけてたのに、また狭くなってたみたい。しょんぼり。
ゆえにバルーンを使って胆管をちょい広げる作戦に。
しかし丸いバルーンはなかなかうまくいかず…
ついには内視鏡用の細長いバルーンを入手して挑戦!
ものすごくワイヤーが長すぎて、
いろんな人の手を借りなくてはいけないハメになり、
結局2時間ほどかかった。先生がたおつかれさまです。
私は横たわって興味津々で
見学しているだけなので、ちょっとおもしろかった。^^;

★3/31 術後53日目(PTCD後40日目)
胆管をいじるのに慣れすぎてもはや熱もでない。
まさかの胆管耐久性レベルアップ!そこかよ!
相変わらず胆汁の脇漏れはひどいけれど。。。
ドレーンもついたままのちょい不自由な毎日。

内臓のおしごと①胆のう(胆汁) [手術]

自分の罹患した病気についての勉強もさることながら
膵頭十二指腸切除術という手術をうけるにあたり
はじめてずっと連れ合ってきた空気のような存在…
内臓に目を向けたのは私だけではあるまい。

かろうじて意識&ふんわり理解していたのは
心臓、肝臓(酒由来)、胃、肺、腸ぐらい。

膵臓?→お酒飲みすぎで自分を溶かすことあるって聞いた!
胆のう?→石ができるとこよね?
胆汁?→熊の胆汁ジュースはお土産で飲んだことあるよ。
十二指腸?→びろーんて広げたら指十二本分のサイズでしょ?で?
聞いたことはあるけどなにそれ美味しいの?レベルな知識。

なのにいきなり切りますか。
手術の説明と一緒に各内臓の働きを教えていただきながら、
先生それ切って捨てても大丈夫なのですかヽ(;´Д`)ノと焦るも時すでに遅し。
しかも術後は胆管狭窄でPTCDというおまけつき。胆管ってなに?

そんなこんなな紆余曲折をのりこえて
今はなき内臓に思いをはせながら、
なぜ食べ物に注意が必要かもちょっと意識できるまでに進歩。
これはこれでひとつの収穫かしら。


さてさて、カンタンに胆のうと胆汁について。

→肝臓で分泌された胆汁は胆のうにいったん貯蓄され濃縮される。
→濃縮胆汁が十二指腸で膵液と合わさり、膵液の中の消化酵素を活発に!
→脂肪やタンパク質をしっかり分解!さらには脂肪酸を吸収しやすい形状に変化!
→それらを腸から吸収。ついでに残った?胆汁も腸から回収して肝臓へ!
→はじめに戻る。

という感じで、胆のうは胆汁の貯蔵庫だった模様。
胆汁が肝臓でつくられるというのも初耳ではあったけれど、
胆汁が牛乳なら、胆のうで貯蓄された濃縮胆汁は栄養豊富なチーズみたいな。

閑話休題。

なので貯蔵庫のなくなった胆汁は薄いままさらさら垂れ流されて
膵液と合わさる(十二指腸もないけどここでは割愛)ため、
脂肪の分解が追いつかないことも多くなる。
ゆえに脂質を控えたほうがよいということらしい。らじゃ。


でも人間の適応能力もあなどるなかれ。
肝臓(胆汁)、胆のう、膵臓(膵液)の三人でしごとをしていたのに
いきなり胆のう脱走。
なんなら膵臓も(切除により)ちょい能率ダウン。
肝臓「きーてねーよ!こっちもいまチューブささって大変なんですけど」
とかなんとか。愚痴っているかは知らないけれど。

そんな状況で最初はオロオロしていた肝臓、膵臓も
時がたつにつれ二人でしごとする状況になれてくるらしい。
「胆のうはもう二度と戻ってこない、後ろは振り返らず二人でがんばろうな!」(遠い目)
という感じかしら。消化具合がマシになるということなのかしら。ほんとうかしら。

ちなみに昨夜、スタミナつけなあかんやろーと友達と焼き肉へ。
禁断の脂身たっぷりのロースやバラ肉を食べてみた。
今日はいつもより元気に起きることができた!
だけど見事にお腹が痛いし、ゆるゆる。トイレの住人二十一面相。
まだあれだけの脂質は時期尚早のようでした。まる。

中外製薬HPの胆のうのおはなし
http://chugai-pharm.info/hc/ss/medicine/karada/karada010.html

術後⑥普通食期3 3/16~3/23 〈膵頭十二指腸切除+PTCD〉 [手術]

すっかりレントゲンテレビ室の常連さん。
胆管に翻弄されるのももはやなれっこに。

※一番下に、ちょっとだけエグイ?画像あり注意です。
胆管チューブがささっているところを鏡で自撮りしてみた!
どこまでも私も見たいーーー!な性格。^^;


★3/16 術後38日目(PTCD後25日目/処置6回目)
K先生とH先生の安定のコンビで再びチューブをいれかえ。
たぶん側孔のあいている内ろうチューブから
あいていない外ろうチューブへ戻るという処置だった気が。
記憶うっすら。だんだん専門知識がついてくる。^^;
発熱しつつまだ回復しない感じ。

★3/17 術後39日目(PTCD後26日目)
胆管いじるとやっぱり発熱、だるい…。
夕方までぐったり過ごす。

★3/18 術後40日目(PTCD後27日目)
だいぶましかと思ったら昼にプチ発熱。
胆汁が漏れた胸のあたりがまだ痛いし。
なぜか肩や腕、背中とあちこち連鎖。
痛すぎて体にへんなチカラが入った結果らしい。へぇー。

★3/19 術後41日目(PTCD後28日目/処置7回目)
咳をするたび右半身が痛いし、プチ発熱するし、
だるいし、眠れないし…胆汁漏れって恐ろしい。
午後から再びチューブを入れ替える。

局所麻酔して造影して…
「???すんなり開通しているから入れ替えなくてOK」な展開に。
局所麻酔…めっちゃ痛いの…せんでよかったのね…先生…。
誰がしてん!と、
K先生、H先生、私でつっこみ合いながら罪のなすりあい。笑

★3/20 術後42日目(PTCD後29日目)
しゃっくりやくしゃみ…不意打ちで肺や横隔膜あたりが動くとかなり痛い。
咳の場合はくるのがわかるので若干準備できるのだが。
おつーじに少し色がついてきた。

★3/21 術後43日目(PTCD後30日目)
たまにはPTCD以外のネタを書いている。
糖尿課の先生が血液検査でインスリン量をみてくれた結果、
いまのところ数値からして膵臓の働きはそこそこ元気な様子。ほっ。
チューブはクランプしてあるので
今日は外泊してみたけど…体力なさすぎて泣けてきた。

★3/22 術後44日目(PTCD後31日目)
そして自宅から仕事の打合せにでかける。
あとはおうちでぐったり、だらだら過ごして病院に帰る。
胸のつきさつような激痛はまだ残っているけど背面の痛みはやや軽減。

★3/23 術後45日目(PTCD後32日目)
しろっぽかったおつーじの色がほぼ元通りに!やたー!
胆汁がちゃんと体内に流れているということ。
外来付近で偶然、最初に入院したときに一緒だったMさんと遭遇。
定期入院にきたそうで…まさかまだ私がいるとは思いもよらず。
またまたおなじ病室で過ごす(一緒がいいなとお願いしたw)ことに♪


こんな感じで…一ヶ月も刺さってる…ヽ(;´Д`)ノ
これは外ろうチューブ。。。2種類あるの。
詳細はまたいつか。。。
※写真は鏡像です。正確には肝臓のある右胸下にささってる。
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術後⑤普通食期2 3/8~3/15 〈膵頭十二指腸切除+PTCD〉 [手術]

まさかの容態急変期。
双六でいうところのゴール目前で10マス戻るな状況に。
再び痛みに耐える、ひたすら耐える。
数週間前に体験した懐かしい痛みだった気もするけれど。(遠い目)

秘密兵器な点滴、再び。
点滴台のころころするやつ(名前は知らない)に、
私はスカーレットと名付けてた。これは2代目スカーレット。
Tomorrow is Another day なのである。
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★3/8 術後30日目(PTCD後17日目/処置5回目) 容態急変!
朝からるんるん♪退院にむけ、
チューブを胆管から引き上げたところで留置する処置。

K先生は出張で不在のため(処置が遅くなると退院も遅くなるので)
別の先生にチェンジできるぐらい簡単な処置。だったはずなのに…。
処置直後から鈍痛、さらに昼過ぎから容態急変。
息もできないほどの激痛におそわれ、涙がぽろぽろ。
同室の方に心配されまくり、そこに看護士さん登場で騒然。
胆汁が腹腔かどこかに漏れた可能性があるらしく
超特急でチューブを元の位置に戻し、
強い痛み止めを24時間点滴投与な日々に逆戻り。まじかよー。
術後の痛みを上回る謎の痛みは耐え難く…横にもなれず。
直角に近い角度でしか眠ることができず。一日を終える。

K先生はやく帰ってきてーーー!(myuこころの叫び)

★3/9 術後31日目(PTCD後18日目) 
痛い、ひたすら痛い。しゃべるのもつらいほどの痛み…。
咳をするととびきり痛い。もちろん発熱つき。
少しだけフラットな姿勢で眠れるようになり
夜には痛み止めのおかげで少しだけラクに。

★3/10 術後32日目(PTCD後19日目) 
痛み止めは相変わらず点滴で投与。
熱は38度越え。ひょー。
魔法の薬(笑)ロキソニンで解熱してのりきる。
よろよろながら、起き上がれるように。

★3/11 術後33日目(PTCD後20日目) 
ようやくK先生がキターーーーーー(・∀・)ーーーーーーー!!!
この日、世界中で一番先生に会いたかったのは私だったと思う。笑
もはや顔を見るだけで安心。
右胸と背中の激痛を訴えるとすぐ原因がわかったようで
つぎの処置をどうするか説明してくださる。さすがの安定感。
まだ熱もあるし痛み止めも点滴中ながらだいぶマシに。

★3/12 術後34日目(PTCD後21日目) りんごちゃんと同室に 
5日ほど停滞していたおつーじがようやくこんにちは。
おしりがちぎれるかと思った。笑
相変わらず痛みはあるけれど、点滴は夜には使い切り
夜からロキソニンにシフト。
胆汁漏れの痛みだけでなくあちこち痛いことに気がつく。

★3/13 術後35日目(PTCD後22日目)
明け方、激痛でロキソニン。
だいたい7〜8時間ごとに飲む感じ。
まだ痛いし、しんどいし…ぐったり。

★3/14 術後36日目(PTCD後23日目)
例の痛みはどんなかと言うと、胸から背中につきぬけるような痛み。
(と、日記に書いているけれど、そんな痛み…忘れた。笑)
CT検査の結果、やはり胆汁漏れが原因。
肺を動かす=しっかり歩くように言われる。はい。
歩くと少しマシになった気がする。

★3/15 術後37日目(PTCD後24日目)
昨日と変わらず、痛くてぐったり。
数日前だったか…チューブをいれかえるとのことで
またK先生が出張や外来日で日にちがズレるので
この間の先生がどーのとおっしゃった。
「もうK先生の処置しかイヤです!」きっぱり。
先日の激変、K先生の手技でも起こりうること
だったかもしれないけれど。医者とて人。
ゆえに私も完璧を求めているわけではなく、
いかにアフターケアしてくださるかを見ていたりする。
(なぜかやや上から目線。笑)

術後④普通食期1 2/27~3/7〈膵頭十二指腸切除+PTCD〉 [手術]

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本来ならそろそろ退院しているはずの時期だけど…
特殊な細さの胆管のせいで入院継続中。
曰く、病気ではなくそれが私の標準サイズだそう。
手術の影響は人それぞれ。私はまさかの胆管かよ!って感じ。


★2/27 術後21日目(PTCD後8日目) 昼から普通ご飯に昇格!
胆汁の脇漏れによるガーゼ交換は
15時間ぐらいもつようになりようやく気が休まる。
おかゆから昇格した普通食…第一食目は大嫌いなカレーライス。
うへぇ。神があたえた試練にしょんぼり。笑

★2/28 術後22日目(PTCD後9日目/処置4回目) 
レントゲンテレビ室にて再び胆管チューブのサイズアップ。
たぶん8.5から10(ハチゴー、イチゼロと先生は言ってたような)
調べたら外径2.85mm→3.25mmのことのよう。
局所麻酔ゆえ先生とおしゃべりしながら
処置の様子をモニターでしっかり観察。興味津々。

★3/1 術後23日目(PTCD後10日目)
入院時から体重は7kg減。食事量はまだ半分ぐらい。
胆管チューブの体外に排出している部分をついにクランプ(閉じる)。
脇漏れもすっきりとまったので
ガーゼもドレナージパックもさよならできてひさびさ身軽にぃ。
しかし刺さっている部分はズキズキで鎮痛剤がおともだち。
なぜか腹痛もひどい。こちらは手術の影響かな。

★3/2 術後24日目(PTCD後11日目) 外出
クランプ後も問題なくて、ついに外出許可が〜♪
お試しで5時間ほど自宅に帰ることに。
体力落ちてるといわれたのだけど
駅までのわずか600mほどの距離に20分かかり
しかもぜーぜーいいながら歩くとは。驚愕!
病院へはタクシーで戻る。汗

★3/3 術後25日目(PTCD後12日目)
ひなまつりだったので夕食にちらし寿司とひなあられが。^^
胃や背中が痛くなるし胃も小さくなっているので
摂取カロリーはあきらかに足りていない。
食事の合間にお腹がぐーぐーすくように。
チューブによる痛みは相変わらずで鎮痛剤は日に3度ほど。

★3/4 術後26日目(PTCD後13日目) 外出
今日は10時〜20時まで外出!おうちでのんびり過ごす。
相変わらず体力なくてぜーぜーしているけれど。
むふふ。退院の日は近い♪と期待値もあがってきた。
まさか…その後、あんなことになろうとは…まだ誰も知らない。

★3/5 術後27日目(PTCD後14日目)
今日も外出していいよと言われるけれど
体力消耗しすぎてぐったり。毎日お出かけはしんどい。
毎週火曜日は外科の回診日なのだけれど
ここのところの先生たちの確認事項はもっぱら黄疸と胆管。
もはや黄疸で入院した人のような扱い。笑

★3/6 術後28日目(PTCD後15日目) 外泊
胆管チューブがささったままの状態にもすっかり慣れっこ。
ついにどきどきの外泊にチャレンジ!
座っているだけでもしんどいし
ひとりなので何かあったらどうしようと心配しつつ。
無事、ふんわり自宅のベッドで安眠。

★3/7 術後29日目(PTCD後16日目)
昨日からの外泊で、ひたすらおうちでのんびり。
友達に会うにしても長時間おしゃべりはしんどいし
ましてやご飯もまだあれこれ食べられない&量が無理なので
へんに気を遣うよりひとりが気楽。へんな性格。笑
食べると胃が痛いかおなかがはるかですっきりしないのは変わらず。

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